そぎについて

こちらの写真を見てください。

このばさつき パーマやカラーで傷んでいるわけではありません。
すべて すきばさみで軽くし過ぎているのが原因です。
鏡を見て 身に覚えのある方 たくさんいる事でしょう。
いくら直毛と言われる髪でも 途中で短くするとピョンピョン出てきます。
毛髪の特性上 そういうものです。

ではなぜこうなってしまうのでしょう?
こうなってしまう多くのサロンでは 
シャンプー→カット→ドライしながらブロー→仕上げ
ドライしながらブロー時にしっかりブローが施されるとこのバサバサ感はなくなってしまいます。
ですが、一般のお客様はブローなんて決して上手くありませんし、むしろブローしない方がほとんど。
だから 普段バサバサ感が出てしまいます。
それをバサバサしないように ストレートアイロンしたり カールで巻いてごまかしたり。
それで熱変性で傷んで カラーの色が入らないとかパーマかからないとかかかりすぎてジリついちゃったなど、
負の連鎖です。

それではまず第一に 
すくというのは 動きがほしくて始まったテクニック。
もっと髪を動かしたいなら隙間を作ればいい。 その発想が
いつからか 隙間を開ければ量が減る すけば量が減って髪落ち着くという誤りができてしまった。
それも現場の美容師の提案がそうさせていってしまったんだろうし
軽さを求める時代が追い風になってしまった。

すく技術は 根元から引っこ抜いているわけではありません。
なのでどんなに根元付近からすいても 根元には毛が残ります。
そして頭頂部付近は 一番重さをとりたいのに 根元付近からすくとつんつん立ってしまうからすけない
その結果中間から毛先の量が減るが 根元の量は変わらないまま。
てことは頭の膨らみは変わりません

ですから 「すけばすくほど髪は落ち着く」って事は絶対にありません。
くせ毛も落ち着きません。 むしろふくらみます

僕の勝手な考えで言い方悪いかもしれませんが すきばさみは邪道です。

だけど
難しい話ですが、すきばさみが悪いってことを言っているのではありません。
すきばさみを使う 美容師のテクニックに問題があって
人間の骨格を学べば学ぶほど 頭の丸みと毛流は複雑すぎて
すきばさみを使った毛量の減らし方は テクニックが追い付かず
バサつくリスクが高いから使わないほうが良いということです。
悪いまでは言えないけど女性のスタイルには難しいハサミだと思います。

だって 綺麗になりたくて来てるお客様の髪をバサつかせて
サロンでブローすれば綺麗になっちゃうし 巻いちゃったりすれば関係ないし
しかもお金もいただいて帰してる。
あのカリスマ美容師だって ガンガン すきばさみはこう使えーって。
はずかしいけど僕は考えていなかった。
自分が切ったベースカットを 綺麗な量感だけを整えたくて すいてた。
スタイルに合わせ根元からすいたり、ハサミの角度や 
上下左右のパネルの引き出し方向、 頭の丸み、 毛の落ち方、毛流、くせ
そこまで考えてすきばさみ使ってる美容師が何人いるだろうか?
おかしいだろ?

そのことを知らない美容師さんもたくさんいるのが実際。
知ってるのに やめない。 やめられのが 現状みたいです。

これはやばい。なんとか自分を変えないと って思ったんです。

ですが 時代とニーズが少なからず 軽さがあるスタイルを求めているので
まったくすかないというのは 今現状ありえない。


4~5年前に 第一歩を踏み出し 
もっと上手いと思ってもらいたくてすきばさみをやめた僕ですが
最初は それまでの知識と技術を生かし、 
試行錯誤の末 すきばさみを使う方法以外の技術で 
軽さを出してきました。
そして行き詰まり 
友人の勧めもあって 
DDA に去年1月に入学。
カットを基礎から見直して 
「いかにすかないヘアスタイルを作れるか」
「いかにバサつかないヘアスタイルを作れるか」
「いかにお客様が自分でやり易く綺麗に見えるスタイルを作れるか」
「いかに長持ちするスタイルを作れるか」
「いかに自分が満足するスタイルを作れるか」
これをテーマに 今頑張っております。
毎日どんどん成長しております。
今日より明日のがもっと上手くなっていたい。
ただそれだけです。

上手くなってお客様をもっともっと増やしたいわけではありません。
hal hair は今もたくさんのお客様に支えられて成り立っております。
今来ていただいているお客様を 離さないためのレベルアップです。
自分も歳をとれば お店も お客様も歳をとる。
いつも同じオーダーをされるお客様でも
その日その日で季節や流行だって違うわけだから
オーダーどおりで帰すのも良いけど
新しさをちょっとプラスして 
お客様の中の自分の格を上げていきたい。
 
技術の引き出しを広げる。 常に。 
プロフェッショナルの流儀のオファーを断らないで受けれるその日まで。
2016 . 3 . 8  hal hair


DDA dada design academy http://www.dda-academy.co.jp/
プロフェッショナルの流儀 http://www.nhk.or.jp/professional/